初心者向け!簡単にできるアクリル画の練習方法

アクリル画は、初心者でも気軽に楽しめる絵画の一つです。

速乾性があり、重ね塗りや修正がしやすいのが特徴で、基本的なテクニックを身につければ、美しい作品を作ることができます。

本記事では、アクリル画を始めたい方や、上達したい初心者向けに、簡単にできる練習方法を紹介します。

基本の道具から実践的なテクニックまで解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

アクリル画を始めるための基本の道具

まずは、必要な道具を揃えましょう。

アクリル絵の具

アクリル絵の具には、以下の2種類があります。

  • 重質(ヘビー)ボディ:粘度が高く、油絵のような質感が出せる。厚塗りに向いている。
  • 液状(ソフト)ボディ:水彩画のように伸びがよく、なめらかに描ける。初心者におすすめ。

初心者は以下の3種類を揃えると便利です。

  • 平筆(大・中・小):広い面を塗るのに便利。
  • 丸筆(中サイズ):細かい部分や曲線を描くのに適している。
  • ライナー筆(細い筆):細かい線やディテールを描くのに便利。

キャンバスや紙

アクリル画はさまざまな素材に描けますが、初心者にはアクリル専用のキャンバスボードや厚手の水彩紙が扱いやすいです。

パレットと水入れ

プラスチックやガラスのパレットを使用すると、色が混ぜやすく、洗いやすいです。水入れは2つ用意し、1つは筆を洗う用、もう1つは清潔な水を使うために分けると良いでしょう。

マスキングテープとウェットティッシュ

マスキングテープを使うと、綺麗な直線や境界線を作れます。ウェットティッシュは、すぐに修正したいときに便利です。

簡単にできるアクリル画の練習方法

筆の使い方を練習する

アクリル絵の具は筆の使い方次第で、さまざまな表現が可能です。まずは、筆の動かし方に慣れるための練習をしましょう。

練習方法

  • ストローク練習:紙に直線や曲線を描いて、筆の動きをコントロールする。
  • グラデーション練習:1色の絵の具を塗り、水を足しながら徐々に薄くしていく。
  • ドライブラシ:筆の水分を少なめにして、かすれた質感を出す練習をする。

色の混ぜ方を学ぶ

アクリル絵の具は混色によって無限の色を作ることができます。基本の色の組み合わせを覚えましょう。

練習方法

  • 三原色(赤・青・黄)でさまざまな色を作る
  • 補色を組み合わせて深みのある色を作る(例:青+オレンジ、赤+緑)
  • 白と黒を使って明度を調整する

シンプルなモチーフを描く

初心者は複雑な絵ではなく、シンプルな形から始めるのがコツです。

おすすめのモチーフ

  • グラデーション背景
  • 丸や四角の単純な形
  • シルエット(木、山、動物など)

初心者向けの簡単なアクリル画のアイデア

夜空や夕焼けのグラデーション

グラデーションの練習にもなり、初心者でも美しく仕上げやすいです。

手順

1. キャンバスに水を軽く含ませた筆で背景色を塗る。

2. 濃い色(青や赤)から薄い色(白)へとグラデーションを作る。

3. 乾いたら、シルエットの山や木を描いて完成!

シンプルな花の絵

筆の使い方に慣れる練習としてもおすすめです。

手順

1. 丸筆で円を描くように花びらを作る。

2. 色を重ねながら陰影をつける。

3. 緑で茎や葉を描いて完成!

よくある失敗と対策

すぐに乾いてしまう

アクリル絵の具は乾燥が早いため、混色しにくいことがあります。

対策

  • リターダー(遅乾剤)を混ぜる
  • 霧吹きで水を吹きかける

色が濁ってしまう

色を混ぜすぎると濁ってしまうことがあります。

対策

  • 3色以上を混ぜるのは避ける
  • 混色する前に試し塗りをする

筆が固まってしまう

筆についた絵の具が乾くと、固まってしまいます。

対策

  • 使用後すぐに水で洗う
  • ぬるま湯につけて柔らかくする

まとめ

アクリル画は、基本の道具を揃え、簡単な練習を重ねることで誰でも上達できます。

まずは筆の使い方やグラデーションの練習から始め、シンプルなモチーフを描いてみましょう。

失敗しても修正しやすいのがアクリル画の魅力なので、ぜひ楽しみながら取り組んでみてください!

『太陽と富士山と天使たち』 
作:満園和久
size:SM 
画材:アクリルガッシュ 
支持体:麻キャンバス 
地塗り:ジェッソ+サンドマチュール
ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)