パステルトーンの作り方と活用法

パステルトーンは、柔らかく穏やかな色合いが特徴で、アートやデザイン、インテリアなど幅広い分野で人気を集めています。

この記事では、パステルトーンの基本的な作り方から、絵画制作や空間演出への活用方法までを詳しく解説します。初心者の方にもわかりやすく、実践的な内容をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

パステルトーンとは?

パステルトーンとは、色の彩度と明度を調整することで得られる淡く優しい色調のことを指します。

具体的には、原色に白を加えて彩度を下げ、明るくやわらかな印象に仕上げた色のことです。ベビーピンクやスカイブルー、ミントグリーンなどが代表的な例です。

パステルトーンの魅力

  • やさしい印象:見る人に安心感や癒しを与える効果があります。
  • 調和性が高い:他の色と組み合わせやすく、統一感を出しやすいです。
  • 季節感の演出:特に春や初夏のイメージにぴったりの色合いです。

パステルトーンの基本的な作り方

パステルトーンを作るには、色の三要素「色相・彩度・明度」のバランスを意識することが大切です。以下に、アクリル絵具やアクリルガッシュなどを使った具体的な作り方を紹介します。

白を加える

最も基本的な方法は、原色または混色したカラーに白(チタニウムホワイト)を加えることです。これにより、色の明度が上がり、彩度も落ち着いた印象になります。

  • 赤+白=パステルピンク
  • 青+白=ベビーブルー
  • 緑+白=ミントグリーン

グレーを加える

白ではなく、ほんの少しグレーを加えることで、落ち着いた大人っぽいパステルトーンになります。白を加えた時よりもややスモーキーな印象になり、ダスティカラーにも近くなります。

補色を少し混ぜる

補色関係にある色を少量混ぜることで彩度を下げ、柔らかい色調にすることも可能です。明度は白で調整しながら使うと、ニュアンスのあるパステルトーンになります。

パステルトーンの活用法

パステルトーンは多様な分野で活用されています。特にアート作品やデザインの中では、印象や感情をコントロールする手段としても重宝されます。

絵画作品における活用

パステルトーンは人物画、風景画、抽象画など幅広いジャンルで使用できます。特に以下のようなシーンで効果を発揮します。

  • 背景や空、花など自然要素に柔らかさを与える
  • 感情表現として穏やかさ、優しさ、夢のような雰囲気を伝える
  • 人物の肌の表現にニュアンスを加える(特に頬や唇などにおすすめ)

インテリアや空間演出に使う

パステルトーンは、インテリアにも最適です。壁やファブリック、小物に取り入れることで、空間全体が明るく穏やかな印象になります。

  • ナチュラルインテリアと相性抜群

木製家具や白壁との組み合わせで、優しい空間を演出できます。

  • 季節のディスプレイに

春の訪れを感じさせる装飾にもパステルトーンは活躍します。

デザインやSNSコンテンツでの活用

パステルトーンは、SNSやブログで使用する画像やバナー、ロゴのデザインにも効果的です。フォントやイラストに取り入れることで、親しみやすく清潔感のある印象を与えることができます。

パステルトーンを使うときの注意点

柔らかい色合いが魅力のパステルトーンですが、使い方を誤ると印象がぼやけてしまうこともあります。以下の点に注意して使うことがポイントです。

メリハリを意識する

全体がパステルトーンだけだと、印象が薄くなる場合があります。部分的に濃い色やアクセントカラーを加えることで、作品に奥行きやメリハリを出すことができます。

混色のしすぎに注意

パステルカラーを作る際に、絵具を混ぜすぎると濁りやすくなるため注意が必要です。白の量を慎重に調整し、少しずつ色を足していくのがコツです。

光の当たり方を考える

パステルトーンは光によって見え方が大きく変わる色でもあります。特に写真撮影やディスプレイでは、自然光か人工光かによって印象が変化することを意識しましょう。

パステルトーンを使った作品アイディア例

  • 「春の夢」:ミントグリーンとラベンダーを基調とした抽象画。柔らかな色調で、春の穏やかな風を表現。
  • 「天使のまなざし」:パステルピンクとブルーを使用した人物画。優しさと癒しをテーマにした作品。
  • 「富士に咲く花」:富士山の背景に桜のパステルトーンを描き、やわらかい自然美を表現した一枚。

まとめ:パステルトーンで作品に癒しと深みを

パステルトーンは、色彩の豊かさと穏やかさを併せ持つ表現手段です。白やグレーを使った混色のテクニックを覚えることで、誰でも簡単に美しいパステルカラーを作り出すことができます。

また、作品の雰囲気を和らげたり、観る人に癒しを与えたりする効果も期待できるため、アート制作において非常に価値ある技法です。

あなたの感性とテーマに合わせて、ぜひパステルトーンを自在に活用してみてください。

*補足説明

スモーキーカラーとは
「スモーキー(smoky)」とは、色においてはくすんだ・落ち着いた印象のある色調を指す言葉です。直訳すると「煙のような」という意味ですが、アートやファッション、インテリアの分野では以下のようなニュアンスで使われます。

スモーキーカラーの特徴

• 彩度が低め(鮮やかすぎない)

• 少しグレーがかっている(グレーを混ぜたような色合い)

• 落ち着きや大人っぽさがある

• ナチュラルで柔らかな印象

例:スモーキーカラーの具体例

通常の色スモーキーカラー
ピンクスモーキーピンク(くすみピンク)
ブルースモーキーブルー(くすみブルー)
グリーンスモーキーグリーン(セージグリーンやカーキに近い)

パステルトーンとの違いと共通点

• 共通点:両方とも柔らかく、派手すぎない印象。

• 違い:

• パステルトーン → 白を混ぜて明るくする。

• スモーキートーン → グレーを混ぜて落ち着かせる。

ダスティカラーとは?
「ダスティカラー(dusty color)」とは、**“ほこりをかぶったような、くすんだ印象の色”**を指す言葉で、やわらかさと落ち着きを兼ね備えた色調として人気があります。スモーキーカラーと似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。

ダスティカラーの特徴

• ほこり(dust)のように、ほんのりグレーがかっている

• 彩度が控えめで、派手さを抑えた印象

• やわらかく、上品・洗練された雰囲気

• アンティーク感やヴィンテージ感がある

ダスティカラーとスモーキーカラーの違い

項目ダスティカラースモーキーカラー
ニュアンス少しくすんだ、ふんわり優しい色合いもっと濃く、しっかりくすんだ印象
彩度やや低め(くすみ感あり)かなり低め(重みのある落ち着いた印象)
例えるなら柔らかい粉っぽさ、アンティーク感煙や影のような、重厚感

※どちらもグレーを加えることで得られる色調で、用途や感じ方で呼び分けることが多いです。

ダスティカラーの代表的な例

• ダスティピンク(グレーを含んだ優しいピンク)

• ダスティブルー(少しくすんだ空色)

• ダスティラベンダー(くすんだ薄紫)

• ダスティグリーン(セージグリーンに近い)

使い方の例文

• 「ダスティカラーでまとめた作品は、やさしく上品な印象に仕上がります。」

• 「春の花をダスティトーンで描けば、ナチュラルで温かみのある雰囲気になります。」

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)