アクリル絵具を服に付けてしまった場合の落とし方

アクリル絵の具を服に付けてしまった場合の落とし方

アクリル絵の具は多用途で扱いやすいですが、その速乾性が原因で服に付いた場合、取り除くのが難しくなることがあります。

特に乾燥してしまったアクリル絵の具は、繊維にしっかりと定着してしまうため、早めの対処が重要です。

ここでは、アクリル絵の具が服に付いた場合の効果的な落とし方について、段階的に詳しく説明します。

まだ乾いていない場合

素早く対応する

アクリル絵の具がまだ乾いていない場合は、速やかに対処することが重要です。

つまり、乾燥前に処理を開始すれば、比較的簡単に落とすことができます。

 ペーパータオルや布で拭き取る

まず、ペーパータオルや布で絵具の余分な部分を優しく拭き取ります。

この際、絵の具を擦り込まないように注意し、上から押さえるようにして取り除きます。

 冷水で洗い流す

次に、服の裏側から冷水を流しながら、絵の具をできるだけ洗い流します。

絵の具が染み込むのを防ぐために、冷水を使うことが重要です。

液体洗剤で洗う

液体洗剤を絵の具の付いた部分に直接塗布し、柔らかいブラシや指を使って優しく擦ります。

その後、冷水でしっかりとすすぎます。

このプロセスを繰り返すことで、絵の具が完全に落ちるまで続けます。

 乾いてしまった場合

 絵の具を柔らかくする

乾いてしまったアクリル絵の具を落とすには、まず絵の具を柔らかくする必要があります。

以下の方法を試してみてください。

 アルコールを使用する

イソプロピルアルコール(消毒用アルコール)を布に染み込ませ、絵の具の付いた部分に優しく押し当てます。

アルコールが絵の具を柔らかくするのを待ちます。5〜10分程度で絵の具が柔らかくなります。

 液体洗剤と水の混合液を使用する

液体洗剤と水を1:1の割合で混ぜた溶液を作り、絵の具の付いた部分に塗布します。

この状態で数分間放置し、絵の具が柔らかくなるのを待ちます。

絵の具を取り除く

 柔らかいブラシで擦る

絵の具が柔らかくなったら、柔らかいブラシ(歯ブラシなど)を使って優しく擦ります。

絵の具が徐々に剥がれてくるはずです。この際、布地を傷めないように注意しましょう。

 冷水で洗い流す

ブラシで擦った後、冷水で絵の具を洗い流します

。絵の具が残っている場合は、再度アルコールや洗剤溶液を使用して同じプロセスを繰り返します。

洗濯機で洗う

最終的に、絵の具の残りがほとんどなくなったら、通常の洗濯サイクルで洗濯機で洗います。

液体洗剤を使用し、洗浄力を高めるために酵素系の洗剤を使用すると効果的です。

特殊な方法

商業用のシミ取り剤を使用する

市販のシミ取り剤を使用することも効果的です。

シミ取り剤を絵の具の付いた部分に塗布し、数分間放置した後、柔らかいブラシで優しく擦り、水で洗い流します。

これを繰り返すことで、絵の具のシミが効果的に取り除けます。

 プロのクリーニングサービスを利用する

自宅での対処が難しい場合や、高価な衣類の場合は、プロのクリーニングサービスを利用することを検討してください。

クリーニングの専門家は、さまざまなシミ取り技術を駆使して、絵の具のシミを効果的に除去します。

予防策

作業時の服装に注意

アクリル絵の具を扱う際には、古い服や作業用のエプロンを着用することで、絵の具が衣服に付着するのを防ぎます。

また、作業スペースに防水シートを敷くことも効果的です。

すぐに対処する

万が一絵の具が付いた場合は、すぐに対処することが最も効果的です。

乾燥前に適切な処理をすることで、シミが残るリスクを大幅に減らすことができます。

まとめ

アクリル絵の具が服に付着した場合、早急な対処が鍵となります。

まだ乾いていない場合は、ペーパータオルや布で拭き取り、冷水で洗い流した後、液体洗剤で洗うことが有効です。

乾いてしまった場合は、アルコールや洗剤溶液を使って絵の具を柔らかくし、ブラシで優しく擦り取ります。

最終的には洗濯機で洗い、必要に応じて市販のシミ取り剤やプロのクリーニングサービスを利用することを検討してください。

予防策として、作業時の服装に注意し、すぐに対処する習慣をつけることで、シミのリスクを最小限に抑えることができます。

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)