ターナー社のアクリルガッシュ 暗黒ブラック を使ってみた

はじめに

今回は、ターナー社のアクリルガッシュ「暗黒ブラック」を実際に使用してみました。

この絵の具は、その深い黒色と高い発色で注目されています。

この記事では、「暗黒ブラック」の特徴や使用感、他のアクリル絵の具との違いについて解説します。

特徴と魅力

ターナー社の「暗黒ブラック」は、他の黒色絵の具とは一線を画す「極めて深い黒」を実現しています。

この深い黒色は、作品に驚くほどのコントラストと奥行きをもたらします。

主な特徴

  1. 高濃度の顔料:

「暗黒ブラック」は非常に高い顔料濃度を持ち、少量でも強い発色を実現します。

この濃度の高さが、他の黒とは異なる圧倒的な深みを生み出します。

  1. 優れた隠蔽力:

塗り重ねることで下地を完全に隠すことができるため、重ね塗りや修正が容易です。

特にキャンバス上での表現力が大幅に向上します。

  1. 滑らかなテクスチャ:

「暗黒ブラック」は滑らかなテクスチャを持ち、筆運びがスムーズです。

これは細かいディテールを描く際に非常に有効です。

  1. 速乾性:

アクリル絵の具特有の速乾性も備えており、短時間での重ね塗りや修正が可能です。

これにより制作の効率が大幅に向上します。

  1. 耐光性:

長期間にわたって色あせず、作品の保存性が高いのも「暗黒ブラック」の魅力の一つです。

使用感

実際に「暗黒ブラック」を使用してみたところ、その深い黒色には圧倒されました。

以下は実際の使用感です。

  1. 発色の良さ:

少量でも非常に強い発色を示し、他の色と混ぜても黒色の深みが失われることはありませんでした。

特に、背景色として使用することで、他の色がより鮮やかに引き立ちます。

  1. 塗りやすさ:

滑らかなテクスチャのおかげで、筆運びが非常にスムーズでした。細かいディテールや繊細な表現も難なく描けるため、アーティストにとって大きな利点です。

  1. 速乾性と隠蔽力:

速乾性が高く、短時間で次の工程に移れるため、作業効率が大幅に向上しました。

また、隠蔽力が高いため、下地の色を完全に覆い隠すことができました。

他のアクリル絵の具との違い

ターナー社の「暗黒ブラック」は、一般的なアクリル絵の具と比べて以下の点で優れています。

  1. 色の深さ:

通常の黒色アクリル絵の具は、混ぜることで色の深さが失われることが多いですが、「暗黒ブラック」は深い黒色を保持し続けます。

  1. 発色の鮮やかさ:

高濃度の顔料により、発色が非常に鮮やかです。一般的なアクリル絵の具では表現しきれない濃淡を再現することができます。

  1. テクスチャと操作性:

滑らかなテクスチャは、絵具の操作性を高め、作品の完成度を向上させます。

これにより、アーティストの表現の幅が広がります。

  1. 耐久性:

高い耐光性と耐久性により、作品の美しさを長期間維持することができます。

特に展示や保存を重視するアーティストにとって大きなメリットです。

結論

ターナー社の「暗黒ブラック」は、その深い黒色、優れた発色、高い隠蔽力と耐光性で、アーティストに新たな表現の可能性を提供します。

一般的なアクリル絵の具とは一線を画すこの製品は、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広い層に愛用されています。

あなたの作品に新たな次元をもたらす「暗黒ブラック」をぜひお試しください。

<乾燥後ベルベットのような真っ黒になった>

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)