初心者におすすめのスケッチブックと鉛筆【絵を描く楽しさを始めよう】

これから絵を始めてみたい、スケッチに挑戦してみたいという方にとって、最初の道具選びはとても大切です。

絵の上達は練習の積み重ねが基本ですが、使いやすくて自分に合った道具を選ぶことで、より快適に、楽しく続けることができます。

この記事では、初心者の方に向けておすすめのスケッチブックと鉛筆を、選び方のポイントとともにご紹介します。

これから絵を始めたいと思っている方、どんな画材を選べばいいか迷っている方の参考になれば幸いです。

スケッチブックと鉛筆選びが重要な理由

スケッチを始めるうえで、紙と鉛筆は最も基本となる道具です。

たかが紙と鉛筆と思われるかもしれませんが、紙の質感や鉛筆の濃さ・硬さによって、描き心地や表現の幅が大きく変わります。

初心者にとって、描きやすさ=描き続けやすさ

無理なく続けられる環境を整えるためにも、自分に合った道具選びがとても重要です。

初心者におすすめのスケッチブック

スケッチブックの選び方のポイント

スケッチブックを選ぶ際に注目したいポイントは以下の通りです:

  • 紙の厚さ(重さ):薄すぎると消しゴムで破れやすく、厚すぎると鉛筆が滑りやすくなることも。初心者には「中厚口(約130〜180g/m²)」がおすすめです。
  • 紙の表面(目の粗さ):ざらざらした紙は濃く描きやすく、滑らかな紙は細部が描きやすい。最初はざらつきのある紙の方が使いやすいです。
  • サイズ:A4やB5サイズが扱いやすく、保管もしやすいです。
  • 綴じ方:リング式はページを折り返せるので、屋外スケッチなどにも便利。

おすすめのスケッチブック

1. マルマン クロッキーブック(maruman)

  • 特徴:軽量で扱いやすく、紙のざらつきもほどよい。値段も手頃なので、気軽にどんどん描けるのが魅力。
  • サイズ展開:豊富(A4、B5、Sサイズなど)
  • おすすめポイント:失敗を恐れずたくさん描きたい方に最適。

2. ミューズ(MUSE) ザ・スケッチブック

  • 特徴:中厚口で、表面が適度にざらついていて鉛筆が乗りやすい。
  • サイズ:B5、F4など
  • おすすめポイント:デッサンにもスケッチにも使えるオールマイティーさ。

3. ホルベイン スケッチブック

  • 特徴:紙のクオリティが高く、耐久性にも優れている。
  • 価格帯:やや高めだが、長く使える良質なスケッチブック。
  • おすすめポイント:本格的に練習を始めたい方に。

初心者におすすめの鉛筆

鉛筆の硬さと濃さの違いとは?

鉛筆には「H(ハード=硬い)系」「B(ブラック=柔らかく濃い)系」があります。

硬さ特徴向いている用途
2H~4Hとても硬い、薄い線下描き、精密画
Hやや硬い線画、下描き
HB標準的万能、初心者に最適
B~2B濃くて柔らかいデッサン、濃淡の表現
4B以上とても柔らかく濃い陰影表現、アート

初心者がそろえるべき鉛筆の種類

最低でも以下の3種類があると、描き分けがしやすくなります:

  • HB:標準的な硬さで、基本的な線描きや構図に。
  • 2B:少し柔らかく濃いため、陰影表現に向いています。
  • 4B:濃くしっかりとした表現が必要なときに便利。

おすすめの鉛筆ブランド

1. 三菱鉛筆 ハイユニ(Hi-uni)

  • 特徴:芯がなめらかで折れにくく、安定した描き心地。
  • 価格:やや高めだが、品質は非常に高い。
  • おすすめポイント:デッサン初心者〜プロまで幅広く愛用。

2. トンボ鉛筆 モノ100

  • 特徴:シャープな線も柔らかい線も描きやすく、バランスが良い。
  • 価格帯:中価格帯。
  • おすすめポイント:学習用からスケッチまで対応。

3. ステッドラー マルス ルモグラフ

  • 特徴:ドイツ製、芯が滑らかで描きやすい。鉛筆の硬度の幅が広い。
  • おすすめポイント:より多彩な表現に挑戦したい方に。

まとめ:初心者にとっての最適な道具とは?

スケッチブックと鉛筆は、アートを始める上での最初の一歩です。自分に合った道具を選べば、絵を描くことの楽しさが何倍にも広がります。

初心者へのおすすめセット例:

  • スケッチブック:マルマン クロッキーブック(B5)
  • 鉛筆:三菱ハイユニ HB・2B・4B 各1本
  • 消しゴム:MONO消しゴム
  • 鉛筆削り:手動式のシンプルなもの(カッターナイフでもOK)

大切なのは、「うまく描けるかどうか」ではなく、「描きたい気持ちを大切にすること」。

気軽に始めて、少しずつ自分のペースで上達を目指しましょう!

よくある質問(FAQ)

Q1. スケッチブックは100均のでも大丈夫?
→最初はそれでもOKですが、紙質が異なるため、本格的に練習したいなら専用のスケッチブックがおすすめです。

Q2. シャープペンシルではダメ?
→可能ですが、濃淡の表現や描き心地の点で鉛筆に劣ります。特に陰影を学ぶには鉛筆が適しています。

Q3. 色鉛筆と普通の鉛筆の違いは?
→色鉛筆は初心者のスケッチやデッサンにはあまり向いていません。

モチーフの形状や濃淡などの表現力を鍛えるには普通の鉛筆がベストです。

以上、「初心者におすすめのスケッチブックと鉛筆」についてご紹介しました。

この記事が、あなたの創作の第一歩を後押しできれば嬉しいです!

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)