ギャラリーウォールの作り方と配置法

お部屋に“アート空間”を生み出す魔法のテクニック

「ギャラリーウォール」とは、複数のアート作品や写真を組み合わせて壁面を装飾するディスプレイスタイルです。

お気に入りの絵をただ飾るのではなく、“ストーリー性”や“世界観”を持たせることで、お部屋がギャラリーのように生まれ変わります。

この記事では、初心者でも失敗せずに美しく仕上げられる「ギャラリーウォールの作り方と配置法」を、実践的なポイントとともにご紹介します。

ギャラリーウォールの魅力とは?

空間を自分らしく演出できる

ギャラリーウォールは、自分の「好き」や「美意識」を壁全体で表現できる手法。飾るアート作品のテイストやテーマによって、落ち着いた空間にも、華やかで元気の出る空間にも変化します。

限られたスペースでも豊かな印象に

一つの大きな絵を飾るのが難しい場合でも、複数の小作品を組み合わせれば、コンパクトなスペースにも立体感と奥行きを出すことができます。

季節ごとの模様替えも簡単

フレームを使えば、作品の入れ替えも手軽。春は花をモチーフにした作品、冬は温かみのある色調…など、季節ごとの“衣替え”も楽しめます。

ギャラリーウォールをつくる前に考えるべき3つのポイント

1. テーマを決める

たとえば「自然」「家族」「旅」「詩的な世界」「富士山と太陽」など、ざっくりとでもテーマを設定すると、まとまりのある印象になります。Sun Fuji Angel Artのように、「太陽・富士山・天使」などブランドのコンセプトを反映させるのも素敵です。

2. 色の調和を意識する

モノクロで統一する、暖色系・寒色系で揃える、などカラーパレットに一貫性を持たせることで、おしゃれにまとまります。全体の中で1〜2点だけ“アクセントカラー”を使うと、視線誘導にも効果的です。

3. 飾る壁面のサイズと家具のバランスを把握

ギャラリーウォールを飾る壁の「高さ」「幅」、周囲の家具との距離感をあらかじめ測っておくことで、作品が詰まりすぎたり、間延びしたりすることを防げます。

代表的なレイアウトパターン6選

パターン1:グリッド型

同じサイズのフレームを縦横きっちり並べる配置。整然とした印象で、モダン・北欧風のインテリアと相性抜群。

パターン2:サロン風(自由配置)

サイズ・形の異なる作品を自由に並べるスタイル。動きや遊び心があり、アート感を前面に出したい場合におすすめ。

パターン3:階段ラインに沿った配置

階段壁に沿って、斜めに作品を配置する方法。視線が自然と誘導され、空間の流れが感じられます。

パターン4:中央軸基準の左右対称型

1つの大きな軸を中心に、左右にバランスを取って配置する方法。フォーマルで安定感ある印象になります。

パターン5:一列配置(横or縦)

横一直線、もしくは縦一直線に揃えると、空間がスッキリ見えます。狭い廊下やデスク上などにも最適。

パターン6:L字型やコーナー利用型

角のある壁や家具上部のスペースなど、L字型に並べることで隠れたスペースを活用できます。

実践!ギャラリーウォールのつくり方ステップ

STEP 1:壁のサイズを測る

飾る予定の壁面の縦横サイズをメジャーで測ります。加えて、家具の上に飾る場合は天井までの高さも意識。

STEP 2:作品を並べてレイアウトを決定

床や大きめのテーブルの上に、実際に作品を並べてシミュレーションします。スマホで写真を撮っておくと、壁に貼るときの参考になります。

STEP 3:壁にマスキングテープで位置を仮決め

画鋲を刺す前に、マスキングテープなどでフレームサイズを貼り出すと、失敗を防げます。

STEP 4:額装と取り付け

できれば軽量の額を使い、水平を確認しながら丁寧に取り付けましょう。重たい作品には石膏ボード用のフックを使うのが安心です。

おすすめの飾り方アドバイス

  • 高すぎず、低すぎず:目線より10〜20cm高い位置が基本。椅子に座った視線や、立って見た視線の中間を目安にすると◎。
  • テーマのリズムを意識:同じテーマの作品を続けすぎず、色やサイズでリズムを作ると自然な配置に。
  • ミックスメディアもOK:絵画だけでなく、鏡や時計、植物、オブジェも混ぜると奥行きと動きが出ます。

よくある失敗とその回避法

失敗例原因対策
なんとなくバラバラに見えるテーマや色味が統一されていないテーマ・カラーパレットを明確に設定する
掛けた後にズレている水平を取らずに設置したスマホアプリや水準器で水平確認を
壁に穴を開けすぎた配置を何度もやり直している事前に床でシミュレーション+テープ仮置き

こんな場所にもギャラリーウォールを!

  • リビングのソファ上:定番スポット。サイズ感と色合いに注意すれば、空間の主役に。
  • 玄関や廊下の壁:来客時の第一印象を演出。
  • 寝室のベッドヘッド上:静かな作品を使えば癒しの空間に。
  • トイレや洗面所:小作品でも存在感を発揮しやすい、実は狙い目の場所。

ギャラリーウォールにおすすめの作品ジャンル

  • 抽象画やミニマルアート
  • 水彩画・アクリル画(優しい色調が人気)
  • モノクロ写真や風景画
  • 手描きイラストや詩とコラボした作品
  • Sun Fuji Angel Artのような「癒し・光・富士山・天使」テーマの作品

まとめ:自分だけのギャラリー空間を楽しもう

ギャラリーウォールは、単に作品を飾るだけでなく、「空間全体で感性を表現する」素晴らしい方法です。配置やレイアウトに迷うこともあるかもしれませんが、ちょっとした工夫で見違える空間に仕上がります。

テーマ性のある作品を使えば、より“想い”が伝わる空間に。ぜひあなたも、お部屋に小さなギャラリーを作ってみてください。

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)