カラーチャートの作り方と使い方|アート制作に役立つ色の基本ツール

はじめに

絵を描く際に「思った色が作れない」「同じ色が再現できない」という悩みを持つ方は多いのではないでしょうか?

そんな時に役立つのが「カラーチャート」です。

この記事では、カラーチャートの基本から作り方・使い方・活用事例まで解説します。

カラーチャートとは?

定義と役割

カラーチャートとは、絵の具やインク、ペンなどの色の組み合わせや混色の結果を視覚的に一覧にまとめた表です。

主なメリット

  • 色の再現性が高まる
  • 混色の参考になる
  • 自分の色見本帳として使える
  • 作品作りのスピードアップ

カラーチャートの種類

ベーシックカラーチャート

単色の塗り見本。メーカー別・画材別で作成。

混色カラーチャート

2色または3色を混ぜた結果をまとめたもの。

グラデーションチャート

同系色や補色をグラデーション状に配置。

トーン・シェードチャート

白や黒を混ぜた時の変化を一覧化。

カラーチャートの作り方

用意するもの

  • 使用する画材(アクリル、ガッシュ、水彩など)
  • 水やパレット
  • 筆・定規・紙(できれば画用紙)
  • ラベルシールやメモ欄

ベースカラーを塗る

メーカーや色番号を書いて1色ずつ塗布。

混色を作る

基本色同士を1:1や1:2などの比率で混ぜて記録。

グラデーションや濃度変化

水や白、黒で薄めたり濃くしたりして並べる。

乾燥後にチェック

乾いた時の色を確認。色番号や配合割合を必ず記録。

カラーチャートの使い方

色選びに迷った時の参考に

作品のイメージに近い色を探すのに便利。

同じ色を再現する時に

混色比率が書いてあれば簡単に再現可能。

色の組み合わせチェックに

補色や類似色の確認ができる。

色の変化を知る練習に

初心者が混色感覚を養うのに最適。

デジタル版カラーチャートの活用

おすすめアプリやツール

  • Procreateのカラーパレット機能
  • Adobe Color
  • Canvaのカラーパレットジェネレーター

カラーチャート作りのコツ

  • 失敗を恐れない
  • 空白やメモスペースを多めに
  • 時間がある時に少しずつ作る
  • 実際の作品に使う色優先で作る
  • デジタル化してスマホで管理も便利

カラーチャート活用の実例

使用例効果
アクリル画制作同じトーンの作品が作れる
インテリアアート色の統一感が出る
デザイン案作成配色パターンが豊富になる

図版・イメージ画像案

  • ベーシックカラーチャートの例(自作例)
  • 混色カラーチャートの例(2色掛け合わせ)
  • グラデーションカラーチャートの例
  • デジタルカラーチャート(アプリ画面風)

まとめ

カラーチャートは、アート制作における色の辞書とも言える存在です。

地道に作成することで、色彩感覚が磨かれ、表現の幅が格段に広がります。

初心者からプロまで、ぜひ自分だけのカラーチャートを作って活用してみてください。

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)