1日5分でできるアート練習法|忙しい人にもおすすめの簡単上達法

はじめに

「毎日絵を描きたいけれど、時間がなくて続かない」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

しかし、アートの上達に必要なのは必ずしも長時間の練習だけではありません。
1日5分でも、正しい方法で継続的に練習を行うことで確実にスキルを磨けます。

この記事では、1日5分で無理なく続けられるアート練習法を具体的にご紹介します。
「忙しいけれど絵を描きたい」という方にぴったりの内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

1日5分練習のメリット

継続できる

1日5分であれば、忙しい日々の中でも「続けられる」ことが最大の強みです。
長時間の練習は意欲が必要ですが、5分なら気軽に始められるため習慣化しやすくなります。

思考の切り替えになる

短い時間でもアートに向き合うことで、リフレッシュやストレス解消にも役立ちます。
絵を描くことは、ちょっとしたマインドフルネスのような効果を持つと言われています。

積み重ねで大きな成長に

5分の練習を毎日続ければ、1ヶ月で150分、1年で約30時間になります。
「少しずつ」の積み重ねが、確実な上達につながるのです。

5分間でできるアート練習法5選

では実際に、1日5分でできる具体的な練習メニューを紹介します。

1. ワンラインドローイング

鉛筆やペンで、途中でペンを離さずに描き続ける「ワンラインドローイング」は、線の迷いを減らし、形を捉える練習に最適です。
モチーフは何でも構いませんが、身の回りのものを一筆書きで描くことから始めると気軽です。

2. クロッキー

制限時間を設けて、対象を素早く捉えるクロッキーは5分練習にぴったりです。
例えばスマホのタイマーを使い、手や足などのパーツを5分で何枚描けるか挑戦してみましょう。

3. シルエットスケッチ

形を単純化して黒ベタで塗りつぶすシルエットスケッチは、構図力やバランス感覚を鍛えられます。
動物や人のポーズを影絵のように描くのもおすすめです。

4. 模写

美術館のポスターや写真集、イラスト集などから好きな作品を選び、5分で模写します。
「完璧に写す」のではなく、構図やバランスを短時間で真似る意識を持つだけで大きな訓練になります。

5. カラースケッチ

小さな四角の中に思いついた色を自由に塗り分けてみましょう。
色の組み合わせを即興的に試すだけでも、色彩感覚のトレーニングになります。

練習をさらに効果的にするポイント

目標を小さく設定する

「今日は手だけ」「今日は猫だけ」というふうに、小さな目標を立てると無理なく続けられます。

記録をつける

スマホで写真を撮ったり、日付をメモしたりするだけでもOK。
自分の成長を振り返るモチベーションになります。

毎日同じ時間に行う

ルーティン化することで習慣として定着しやすくなります。
朝起きたときや寝る前など、自分の生活リズムに合わせるのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. 5分では短すぎませんか?

確かに「5分で上達できるのか」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、絵の上達は「頻度×継続」が重要です。
5分を毎日積み重ねるほうが、週に1度だけ2時間描くよりも上達が早いという研究報告もあります。

Q. 何を描けばいいかわかりません

最初は身近なものからで大丈夫です。
ペンケース、カップ、観葉植物など、すぐ目に入るものを5分だけ描いてみましょう。

さらにレベルアップしたい人へ

「5分で物足りない」と感じるようになったら、それは上達している証拠です。
次の段階としては

  • 1日10分に時間を増やす
  • クロッキーの制限時間をさらに短くする
  • 複数の練習メニューを組み合わせる

など、徐々に負荷を上げていくと、より確実に技術を伸ばせます。

著作権やSNS投稿の注意点

短時間の練習でも、他人の作品を模写するときは著作権に十分注意しましょう。
自分のSNSに投稿する場合は、参考元を必ず明記し、営利利用しない形で楽しむことをおすすめします。
また、自分が描いた作品は権利を大切にし、盗用防止のためにサインやウォーターマークを入れておくと安心です。

5分間でできるアート練習法の具体例をさらに詳しく!

1. ワンラインドローイングの具体例

  • カップを描く:机の上にあるマグカップを一筆書きで描く。取っ手や円筒の歪みを意識すると形の把握力がつく。
  • 花を描く:一輪の花を茎から花びらまでペンを離さずに描く。
  • 靴を描く:自分のスニーカーを描くと、複雑な曲線の練習になる。

「線を途中で切らない」というルールを守るだけで、思わぬ発見があり、線の流れを意識する感覚が養われます。

2. クロッキーの具体例

  • ペットの動き:犬や猫などの動きを観察して5分間で何ポーズ描けるか挑戦。
  • 人物のポーズ:書籍のポーズ集を使い、1ポーズ30秒で10体描くなどの短時間チャレンジ。
  • 電車内スケッチ:通勤・通学中に周囲の人の姿勢を素早く描き取る。

クロッキーは「正確さよりスピード重視」で取り組むのがポイントです。

3. シルエットスケッチの具体例

  • 動物のシルエット:黒一色で犬や猫の立ち姿を描く
  • 街並みのシルエット:ビル群や木々のシルエットを描く
  • 人物のシルエット:歩いている人や走っている人の影を意識して塗りつぶす

黒く塗りつぶして形だけに集中することで、構図を見極めるトレーニングになります。

4. 模写の具体例

  • 名画の一部分だけを模写する:モナリザの目だけ、ゴッホの星だけを5分で写す
  • イラスト集のパーツ模写:キャラクターの手や髪型だけにフォーカスして練習
  • 写真の切り取り:SNSで見つけた風景の一部を模写(権利には注意)

「全部描く」より「一部分だけに集中する」と5分でも十分練習になります。

5. カラースケッチの具体例

  • 青と赤だけでグラデーションを作る
  • 補色(オレンジと青など)の組み合わせでミニ絵を塗る
  • 季節の色をテーマに5分で描く(春=桜色、夏=青など)

色のバリエーションやトーンの選び方を実験的に試せるので、配色力アップに直結します。

さらに「1日5分」の取り入れ方アイデア

  • SNSお題チャレンジに参加する
    →「#5分ドローイング」などのタグを使い、刺激をもらいながら続けられる
  • 5分タイマーをセットする
    → ダラダラせず集中力を高める
  • 仲間とシェアする
    → 同じ練習をしている人と作品を見せ合うとモチベーション維持になる

継続のヒント

  • 5分が物足りなくなったら→10分に
  • 描く内容が決まらないなら→「テーマくじ」を用意して引く
  • サボりそうになったら→「昨日より1つ多く描く」と自分に約束する

まとめ

「1日5分でできるアート練習」は、

継続できる
✅ 思考をリフレッシュできる
✅ 着実に力がつく

短いけれど内容を工夫すれば大きな成果になる
続ける仕組みを自分で作れば、上達を実感できる
という大きな魅力があります。

  • ワンラインドローイング
  • クロッキー
  • シルエットスケッチ
  • 模写
  • カラースケッチ

この5つをローテーションで回すのもおすすめです。

「描けない日」を気にするより、「描ける日を作る」意識で、ぜひ今日から5分チャレンジしてみてくださいね!

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)