アクリルガッシュで均一な色を塗るコツ|ムラなく美しく仕上げる方法

アクリルガッシュは、不透明で発色が良く、マットな仕上がりが魅力の絵具です。しかし、均一に塗るのが難しく、ムラが出やすいのが悩みどころ。この記事では、アクリルガッシュで美しく均一な色を塗るコツを詳しく解説します。

アクリルガッシュの特徴を理解する

アクリルガッシュは通常のアクリル絵具とは異なり、乾くとマット(艶消し)になり、不透明な発色を保つのが特徴です。しかし、乾燥が早いため、塗りムラや筆跡が目立ちやすくなります。これを防ぐためには、いくつかのコツを押さえることが重要です。

均一に塗るための基本テクニック

絵具の濃度を適切に調整する

水を適量加える:アクリルガッシュはそのままだと粘度が高いため、少量の水で溶いて塗りやすくします。ただし、水を入れすぎると発色が悪くなるため、少しずつ調整しましょう

均一に混ぜる:絵具の顔料が沈殿しやすいので、使う前によく混ぜることが大切です。

筆の選び方

平筆を使用する:均一に塗るには、広い面をカバーできる平筆(フラットブラシ)が最適です。

筆の毛質にこだわる:ナイロン製の筆は滑らかに塗れるため、初心者にもおすすめです。

一方向に塗る

• 筆を同じ方向に動かして塗ることで、ムラが減り、均一な仕上がりになります。

• 塗り重ねる場合も、最初の層が完全に乾いてから、同じ方向で重ね塗りをしましょう。

塗りムラを防ぐための工夫

複数回に分けて塗る

一度に厚く塗るとムラになりやすいため、薄く塗って乾かし、重ねる方法がおすすめです。こうすることで、均一な発色になります。

速乾性をコントロールする

アクリルガッシュは乾燥が速いため、以下の方法で乾燥時間を調整しましょう。

  • 乾燥を遅らせたい場合

• 調湿スプレー(ミストスプレー)を使う

• 適度に水を加えて延びを良くする

  • 乾燥を早めたい場合

• ドライヤーの弱風で乾かす(ただし、ムラが出ないように注意)

下地を整える

  • 紙やキャンバスの選び方

• 紙の場合、厚みのある「アクリル専用紙」や「水彩紙」がおすすめ。

• キャンバスを使用する場合は、ジェッソを下地に塗っておくと均一に塗りやすくなります。

  • 下塗りをする

• いきなり本番の色を塗るのではなく、薄く下地を塗っておくとムラを軽減できます。

まとめ

アクリルガッシュで均一な色を塗るには、以下のポイントを意識しましょう。

絵具の濃度を適切に調整する

平筆を使い、一方向に塗る

薄く重ね塗りをする

乾燥速度を調整する

下地を整えておく

これらのコツを押さえれば、ムラなく美しい仕上がりが実現できます。ぜひ試してみてください!

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)