一番人気の色は何色?色彩アンケート結果から読み解く色の魅力

はじめに:なぜ「人気の色」が気になるのか?

色は私たちの生活に欠かせない存在であり、心理や感情、行動に大きな影響を与えます。
「一番人気の色は何か?」という問いは単なる好奇心にとどまらず、アートやデザイン、ファッション、マーケティングにおいて重要なヒントになります。

この記事では、国内外の色彩アンケートの結果や、色がもたらす心理効果について詳しく解説しながら、なぜ特定の色が多くの人に選ばれるのか、その理由に迫ります。

世界共通で人気の高い色は「青」

✅ 世界的なアンケート結果

世界中で実施された色彩アンケートの結果では、もっとも人気のある色として 「青(ブルー)」 が一貫してトップに選ばれています。
たとえば以下のような調査結果があります:

調査名実施国回答数人気第1位
YouGov(2015年)世界10カ国約30,000人
Duluxカラー調査イギリス・中国など数千人規模
日本の調査(カラーコーディネーター協会)日本国内約5,000人

✅ 青が人気の理由

  • 安心感・信頼感を与える(例:企業ロゴや病院の内装)
  • 海や空といった自然とのつながりがある
  • 知的・冷静・誠実なイメージがある

青は文化を超えて「安心できる色」として好まれる傾向にあることが分かります。

日本人が好む色トップ5(国内調査)

日本においても青の人気は高く、下記のようなランキングが見られます。

🔹 日本の色彩人気ランキング

  1. 青(ブルー)
  2. 白(ホワイト)
  3. 緑(グリーン)
  4. 赤(レッド)
  5. 黒(ブラック)

(※出典:日本色彩研究所・カラーデザイン研究データより)

🔍 分析:日本人の色の好みに影響する要因

  • 四季の美しさ(紅葉の赤、桜のピンク、新緑の緑、雪の白)
  • 伝統的な配色感覚(和の色:藍、朱、漆黒、生成りなど)
  • 自然と調和する色への親しみ(特に緑と青)

日本独自の美意識が色彩の好みに影響を与えていると考えられます。

年齢・性別による色の好みの違い

色の好みは個人差があるだけでなく、年齢性別によっても傾向が見られます。

👦 若年層(10代〜20代)

  • 男性:黒、青、グレーが人気
  • 女性:ピンク、白、水色が人気

👩 中年層(30代〜50代)

  • 男性:青、緑、ネイビー
  • 女性:ベージュ、パステルカラー、紫系も好まれる

👵 高齢層(60代以上)

  • 男性:茶色、紺、グレー
  • 女性:淡いピンク、生成り、和色系

色の嗜好はライフステージやライフスタイルによっても変化します。

人気の色から読み解く心理効果とは?

🎨 青:安心感・冷静・知性

  • 落ち着きたい空間(寝室・書斎など)に最適
  • ビジネスやテクノロジー分野で多用される

❤️ 赤:情熱・エネルギー・行動力

  • アクセントや注目を集めたいときに効果的
  • 食欲を増進させる効果も

💚 緑:調和・癒し・安定

  • 自然や健康に関連付けられる
  • リラクゼーション効果が高い

☀️ 黄色:明るさ・希望・元気

  • 子ども向け、教育・広告に多く使われる
  • 気分を前向きにする

⚫ 黒・白・グレー:シンプル・モダン・高級感

  • モノトーン配色は現代的な印象を演出
  • 洗練されたブランドで多用される

アート・デザインにおける人気色の活用方法

✅ 売れる作品づくりに「人気色」を活かす

アート作品やデザインにおいて、人気のある色を意識することで次のような効果が期待できます:

  • 第一印象で選ばれやすくなる
  • 観る人の感情にポジティブに作用する
  • インテリアに調和しやすい作品になる

✅ 例:青を使ったアートの特徴

  • 海、空、天使、癒しをテーマにした作品にぴったり
  • 観る人の心を落ち着ける
  • インテリアとしても人気が高く、販売向き

色彩アンケートを活かす場面とは?

🔸 作品販売やマーケティングに活用

  • 人気色を取り入れた作品をシリーズ展開
  • ターゲット層別に色を選ぶ(例:女性向け→パステル、男性向け→ネイビー)

🔸 ブランドカラー・ロゴ制作にも役立つ

  • 信頼感を与えたいなら青
  • エネルギッシュさを打ち出すなら赤
  • 優しさや癒しを訴求するなら緑やピンク

🔸 SNSや広告の反応率アップに

  • アイキャッチ画像やバナーの色選びでクリック率が変化
  • 人気色はユーザーの視線を集めやすい

まとめ:人気色から見る“色の力”

「一番人気の色は何色か?」という素朴な疑問は、実はアートやデザイン、販売戦略に大きなヒントを与えてくれます。

世界的に「青」がトップであることは、安心感や信頼性が求められる時代背景ともつながっています。そして、年齢や文化、目的に応じて選ばれる色はさまざま。だからこそ、自分の作品やブランドに合った色選びが非常に大切なのです。

あなたが作品を通して届けたい感情やメッセージがあるなら、「その色がもたらす心理効果」を意識してみましょう。色には、人の心を動かす力があります。

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)