初めて絵を買う人のための失敗しない選び方|後悔しない6つのポイント

「自宅に絵を飾ってみたいけれど、どんな絵を選べばいいのかわからない」

初めて絵を買うとき、このように感じる方は少なくありません。

洋服や家具であれば、サイズや用途をある程度明確にして選べます。しかし絵画の場合は、価格だけではなく、作品の雰囲気、サイズ、技法、額装、飾る場所など、確認したいポイントがいくつもあります。

だからといって、専門的な美術知識がなければ絵を買えないわけではありません。

大切なのは、難しい美術用語を覚えることではなく、「自分が長く見ていたいと思える作品か」を中心に、いくつかの現実的な条件を確認することです。

ここでは、初めて絵を買う方に向けて、後悔しにくい絵の選び方を順番に解説します。

1.最初は「好き」と感じる作品を探す

絵を選ぶうえで、まず大切にしたいのが自分自身の感覚です。

有名な作家だから、高価だから、人気があるからという理由だけで選ぶのではなく、

「この絵を見ると明るい気持ちになる」

「なぜかわからないけれど目が止まる」

「毎日見ていたい」

と感じられる作品を探してみましょう。

絵は購入したあと、部屋の中で長く目にするものです。そのため、最初に感じた印象は大切な判断材料になります。

ただし、第一印象だけで即決する必要はありません。一度候補に入れ、時間を置いてもう一度見たときにも魅力を感じるか確認すると、より落ち着いて選べます。

2.絵を飾る場所を先に決める

次に考えたいのが「どこに飾るのか」です。

リビング、玄関、寝室、廊下、書斎など、場所によって適したサイズや作品の印象は変わります。

たとえば、家族が集まるリビングであれば、ある程度存在感のある作品を選びやすくなります。一方、玄関や小さな壁面では、小型作品のほうが周囲とのバランスを取りやすい場合があります。

購入前には、実際に飾る予定の壁の幅と高さを測っておきましょう。

可能であれば、作品と同じ程度の大きさに切った紙や新聞紙を壁に仮止めしてみる方法もあります。画面上で見ただけではわかりにくい「実際の大きさ」を確認できます。

3.作品サイズだけでなく額装後の大きさも確認する

ネットで絵を購入するときに注意したいのがサイズ表記です。

作品そのもののサイズと、額縁を含めた外寸は同じとは限りません。

たとえば作品が幅30cmでも、額装すると全体では40cm以上になる場合があります。

そのため購入前には、

・作品本体の縦横サイズ
・額縁の有無
・額装後の外寸
・作品の厚み

などを確認しておくと安心です。

特に玄関や家具の上など限られたスペースに飾る場合は、数センチの違いでも印象が変わります。

4.予算は作品価格以外も考える

初めて絵を買う場合、最初から高額な作品を選ぶ必要はありません。

大切なのは、自分が無理なく購入できる価格帯の中で、本当に気に入った作品を選ぶことです。

ただし予算を考える際は、作品本体の価格だけを見るのではなく、送料や額装の有無なども確認しましょう。

すでに額装された作品であればそのまま飾れる場合がありますが、額装されていない作品では、別途額縁が必要になることもあります。

購入画面で最終的に必要となる金額を確認してから判断することが重要です。

5.原画か複製作品かを確認する

絵を購入するときは、「原画」なのか「複製作品」なのかも確認しておきたいポイントです。

原画とは、作家が実際に絵具などを使って制作した作品そのものです。筆跡や絵具の盛り上がりなど、作品によっては表面の質感も楽しめます。

一方、ジクレーなどの複製作品は、原画をもとに印刷・制作された作品です。

どちらが優れているということではなく、作品の楽しみ方や価格、希少性などが異なります。

商品説明には、

・原画か複製作品か
・使用画材
・制作年
・サイズ
・サインの有無
・額装の有無

などが明記されているか確認してみましょう。

6.信頼できる販売ページか確認する

インターネットで絵を購入するときは、作品だけでなく販売ページの情報も確認することが重要です。

作家プロフィール、作品情報、価格、送料、発送方法、返品・キャンセル条件、問い合わせ方法などがわかりやすく掲載されているかを確認しましょう。

また、作品写真が1枚だけではなく、全体像、細部、額装状態、側面など複数掲載されていると、購入前に作品の状態を判断しやすくなります。

特に原画の場合、画面上の画像と実物では、ディスプレイの設定や撮影環境によって色の見え方が完全には一致しないことがあります。

そのため、商品説明を十分に読み、不明点があれば購入前に販売者へ確認することが大切です。

「部屋に合うか」だけで決めすぎない

インテリアとの相性はもちろん重要です。

しかし、「ソファの色と合うから」という理由だけで作品を選んでしまうと、家具を買い替えたときに魅力を感じにくくなる可能性もあります。

絵は家具とは少し違います。

最初に「この作品が好き」という気持ちがあり、そのうえでサイズや色合いが部屋に合うかを確認する順番がおすすめです。

つまり、

「部屋に合わせて絵を選ぶ」

だけではなく、

「好きな絵が心地よく見える場所をつくる」

という考え方もできます。

初めての絵選びで迷ったら、この順番で確認する

初めて絵を購入するときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。

① 本当に好きだと感じるか
② どこに飾るか
③ サイズは適切か
④ 予算内か
⑤ 原画・複製、画材、額装などの商品情報は明確か
⑥ 販売者やショップの情報を確認できるか

この6点を一つずつ確認していけば、「なんとなく買ってしまった」という失敗を減らしやすくなります。

まとめ

初めて絵を買うときに、専門家のような知識は必要ありません。

最も大切なのは、自分がその作品を見たときに「好き」「飾りたい」「これからも見ていたい」と感じられることです。

その感覚を出発点にして、飾る場所、サイズ、予算、作品情報、販売条件を確認していけば、納得できる一枚を選びやすくなります。

絵は、購入した瞬間だけ楽しむものではありません。

朝起きたとき、家に帰ってきたとき、ふと壁を見たとき。暮らしの中で何度も目に入り、そのたびに違った表情を感じられることも絵を飾る魅力の一つです。

初めての一枚だからこそ、「価値がありそうな絵」だけを探すのではなく、「自分がこれから一緒に暮らしたいと思える絵」という視点から選んでみてください。

私が制作している原画や作品もBASEショップでご覧いただけます。太陽・富士山・天使をテーマに、一点一点制作した作品の中から、あなたの暮らしに長く寄り添える一枚を見つけていただければ幸いです。

ABOUT US
満園 和久
3歳の頃、今で言う絵画教室に通った。その絵の先生はお寺の住職さんであった。隣町のお寺で友達の3歳児とクレヨン画を学んだ。 それ以降も絵を描き続け、本格的に絵画を始めたのは30歳の頃。独学で油彩画を始め、その後すぐに絵画教室に通うことになる。10年ほどの間、絵画教室で学び、団体展などに出展する。 その後、KFSアートスクールで学び油彩画からアクリル画に転向しグループ展や公募展等に出品し続け現在に至る。 ここ20年程は、「太陽」「富士山」「天使」をテーマにして絵画を制作。 画歴は油彩を始めてから数えると35年になる。(2024年現在) 愛知県生まれ 愛知県在住 満園 和久 (Mitsuzono Kazuhisa)